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アライ・アーキテクツ 国際コンペにて最優秀賞 アルメニアの首都のシンボルとなる大規模複合施設デザインで見事受賞

2010.06.21 11:14

 アルメニアの首都エレバンにおいて行われた、インターコンチネンタルホテルを含む複合施設建設のための国際実施コンペにおいて、登録総数1145の中からアライ・アーキテクツ(東京都渋谷区)のプロジェクトが最優秀賞に選出された。
 選考は2段階で行われ、最終6チームの再プレゼンによって選出に至った。総床面積30万㎡に及ぶこのプロジェクトは、3~4年後の竣工を予定している。
 同プロジェクトは、アルメニアの首都エレバンの市街地を一望する丘の上に設けられており、まさに国家を代表するプロジェクトという位置づけとなっている。この丘からは市街地のほかに、日本で言う富士山に当たる、同国を象徴する山である「アララト山」が全ての景色の一部として人々の視界に飛び込んでくる特別な場所でもある。
 このプロジェクトはインターコンチネンタルホテルのほかに、1700戸を超えるレジデンス、ビジネスセンター、商業施設と多様な用途を有するコンプレックス計画である。アライ・アーキテクツの案は、ホテル、レジデンス、ビジネスセンターの3つの建物がそれぞれ外部に向かってアンテナのごとく開かれ、建物の高低差を利用したグラデーションや建物と建物との「間」を意識したデザイン、そして市街地及びアララト山といった豊かな風景を背景として取り込む「借景」の技法を取り入れた点などが高く評価され、受賞につながっている。
 同社代表取締役の新井清一氏は「昨年の1次選考に応募した段階では、基本コンセプトこそ共通ですが、建物の規模が小さく、全体のデザインもかなり違うものでした。実際に現地を見て、発注者からの要求を充足するため、施設は当初の3倍の規模になりましたが、基本的なコンセプトは変化しておらず、それが間違っていなかったことがこの結果に繋がりました。昨今は何かと大変な時期ですが、こうしたコンペに取り組み、結果が出たことは何よりの収穫だと思っています」と語っている




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