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「東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業」再開発組合設立 地上40階・約860戸のタワマンがメーンの再開発スタート
2021.05.24 11:26
東京都葛飾区東金町一丁目西地区で推進中の「東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業」が再開発組合を設立し、本格的に始動した。
同組合は先月28日に東京都から設立認可を受け、今月14日に総会を経て再開発組合が設立された。組合には三菱地所(東京都千代田区)、三菱地所レジデンス(東京都千代田区)、三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)が参画。三菱地所レジデンスと三井不動産レジデンシャルは2016年から事業協力者として、三菱地所は2017年から商業計画検討パートナーとして事業協力を行ってきた。
再開発エリアはJR「金町」駅北口の西側に位置する約3ha。同プロジェクトでは、葛飾区が所有する開発用地とあわせ、約860戸、地上40階建ての超高層マンションをはじめ、商業施設、自動車教習所、公益施設を一体で開発するとともに、同エリアに面している理科大通りの歩行空間の再編を行う。
工期は2期に分け、第1.期では鉄骨造地上5階地下2階建ての店舗、自動車教習所、公共駐輪場、施設駐車場を用途とする建物を整備。着工は2022年度、竣工は2025年度を予定している。
第2.期では、鉄骨造地上4階地下2階建ての商業・公益施設棟と、メーンとなる鉄筋コンクリート造地上40階地下2階建ての住宅棟を整備する。第2.期着工は2026年、竣工は2030年度を予定している。
まちづくりのコンセプトは「ここにすむ人が快適に過ごせる 駅前立地を活かし、駅周辺や後背地の人々も集い楽しめる ~ひと もの つなぐ まちづくり~」。エリアの周辺環境、地域の課題、地域の声などを踏まえ、「居住環境の向上、利便性を活かしたまちづくり」と「金町駅北口の魅力向上」の2つに重点を置き、整備される施設が「金町」駅北口の核となって地域の防災性や安全性を高めることを目指す。また駅周辺や後背地の人々も集い、楽しめる様々な拠点を整備し、新たな賑わいが創出されることを目指して事業を推進していく。