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国土交通省 歌舞伎座の建替含む都市再生事業計画が認定 劇場機能の更新とともに文化の創造・発信する取り組みも
2010.03.01 10:35
国土交通省は、銀座4丁目に立地する「歌舞伎座」建て替え工事に関わる認定民間都市再生事業計画の内容を公表した。
都市再生事業計画の名称は「(仮称)銀座四丁目12地区建設事業」。同計画は平成22年2月24日に認定された。認定事業者はKSビルキャピタル特定目的会社及び歌舞伎座となっている。
日本において400年以上の歴史を有する日本を代表する古典芸能のひとつである歌舞伎。その歌舞伎の専用劇場である「歌舞伎座」には、年間約100万人が観劇に訪れている。現在の「歌舞伎座」は、大正13年に建築され、既に築後85年余が経過し、建物の老朽化が著しくなっているほか、耐震性能や防災性能の確保、バリアフリーへの対応など、様々な課題を抱えていた。
同計画では、歌舞伎座専用劇場の機能の更新を行い、あわせて世界に向けて文化の創造発信ができるよう取り組みを進めるとともに、伝統文化の継承や、文化振興によるコミュニティづくりの促進を図るとしている。さらに歩行者ネットワークの強化、駐車施設の集約整備、防災支援機能の強化など都市基盤の整備や、緑化の推進、CO2排出量削減への積極的な対応など、課題の解決に向けた取り組みを進め、東京都の都市再生の実現を図るとのこと。
事業施行期間は平成22年5月1日から兵施い25年2月28日を予定。事業区活きの総面積が1万397・74㎡となる。
建築物及びその敷地並びに公共施設の整備に関する事業の概要として、地上29階塔屋2階、建築面積5930・92㎡、延床面積9万3911・60㎡、敷地面積が6800・11㎡となっている。用途として、劇場、交流施設、教育施設、事務所、店舗、駐車場と様々な用途に利用される予定。