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ヒューリック/竹中工務店/ほか 台東区所有地の優先交渉権者に決定 「浅草橋」駅前で約2万㎡の複合ビル開発 地域の活性化に資する施設を目指す

2010.03.01 10:44

 ヒューリック(東京都中央区)と竹中工務店(大阪市中央区)を中心とするグループは22日、台東区が実施した浅草橋1丁目の「旧福井中学校跡地活用事業」の公募型プロポーザルにおいて、優先交渉権者として選定された。
 この事業は台東区所有の旧福井中学校跡地を、民間事業者が50年間定期借地し、区指定施設(自転車駐輪場、備蓄倉庫、防火水槽等)を含む民間提案施設を建設・運営するPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)事業である。敷地はJR総武線・都営浅草線「浅草橋」駅至近のため、都心へのアクセスも良く利便性が高いため、民間提案施設として低層部に商業施設・多目的ホール・大学、上層部にオフィスの複合ビルを建設し、ヒューリックが賃貸事業を行う。
 計画される複合ビルの規模は地上12階地下2階。敷地面積は約2914㎡、延床面積は約1万9396㎡となっている。同ビルは浅草橋エリアでは希少なワンフロア1000㎡を越える専有面積で、設計は隈研吾建築年設計事務所と竹中工務店のコラボレーションにより、機能性と衣装を併せ持ったオリジナリティあふれるデザインとなる予定。
 今後は台東区と協議の上基本協定を締結し、同事業の目的に合致した集客・来街施設としての、地域のにぎわい創出や産業振興等、地域の活性化に資する施設を目指すとしている。




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