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グランドゥース 民泊新法に合わせ新サービス続々 顔認証による本人確認

2018.06.25 15:00

 今月15日に施行された、いわゆる「民泊新法」。これに関連したサービスが続々と登場しており、民泊物件の更なる利便性向上や新規開業支援の拡充が急速に進んでいる。

 グランドゥース(福岡市中央区)とトランザス(横浜市西区)は、民泊施設の顔認証によるチェックインの自動化と監視等の遠隔からのオペレーションが可能な民泊施設向けの自動チェックインシステムを共同で開発することに合意した。両社は12月のサービス開始を目指す。
 開発中の自動チェックインシステムは、宿泊施設のエントランスもしくは玄関前にシステムと連携させた専用端末を設置し、宿泊者のパスポートのスキャン及び顔写真の撮影をその場で行う。宿泊者は、専用端末でスキャンされた顔写真と撮影された顔写真が一致すれば、それだけでエントランス(玄関)の電子鍵が発行され、入室することが可能。宿泊施設についた際、すぐに入室してくつろぎたいという宿泊者の想いがスピーディに実現できる。
 また、これらの一連のチェックイン作業は、専用端末に備え付けられたカメラを通して遠隔のオペレーションセンターからリアルタイムで監視することが可能である。万が一、本人確認に失敗するなど、宿泊者がチェックイン操作ができなかった場合は、システムを通じてオペレーションセンターとのビデオ通話が可能となっている。
 システムを利用することにより、施設運営者は、民泊運営に必要な本人確認、宿泊者名簿の作成やパスポートの確認・コピーの取得が簡略化される。また、宿泊者にとってもその場で発行される電子鍵で民泊施設に入ることができ、宿泊者の利便性も向上が期待されている。




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