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ボルテックスの区分所有権オフィス「VORT麻布maxim」リニューアル
2021.06.29 12:21
「区分所有オフィス」を主軸に資産形成コンサルティングを行うボルテックス(東京都千代田区)は、これまで都市部を中心に区分所有オフィスのブランド「VORT」シリーズを展開してきた。同シリーズの中でも規模、デザイン性や視認性、クオリティ共にハイスペックな物件は「maxim」と命名し、商品化を行っている。
昨年には「maxim」シリーズの4棟目として「VORT麻布maxim」を取得。昨年末より、更なる資産価値向上や魅力を高めるために、大規模なバリューアップに取り掛かった。外観、エントランス、エレベーターホール、通路等の共用部を中心に機能性やデザイン性を高め、各フロアの空調や水まわりも最新設備に入れ替えた。また新型コロナウイルス対策として、エントランスホール、エレベーターホール等の共用部には「ハイブリッド光触媒GLコート」を施工。新型コロナウイルスの不活化に効果を見込め、入居企業(ワーカー)の感染リスク軽減にも寄与した形だ。
同ビルは、都営大江戸線「赤羽橋」駅の地上出口の隣に位置し、他にも3駅3路線が利用可能。都心5区のプライムエリアである港区にあり、ビジネスにおいて利便性の高い立地・強みを持つ。地上6階建てで、延床面積は3753㎡。1階は店舗の入居が決まっており、2~6階はオフィスフロアとなる。同地域では、「VORT麻布maxim」のような1フロア約150坪のオフィス床は希少。外観は大理石を模した重厚感あるシックなデザインとなり、共用部も同様のデザインで統一感を高めた。また空中階の各フロアは、多様化するオフィスニーズにも柔軟に応えることができる。
更に六本木などの他のビジネスエリアにも近く、各国の大使館や大規模オフィスビル、高級マンション等が建ち並ぶ洗練されたエリアに位置する。今後は虎ノ門・麻布台エリアの再開発により、新たな高層複合施設が近く完成する予定になっていることから、今後を見通しての移転や外資企業の日本拠点にも適している。5月末にはビルのリニューアル工事が完了しており、リーシングも順調に進んでいるとのこと。同社はこれからも継続して、都心の商業地を中心に希少性の高い物件を提案できるように、事業を進めていく姿勢だ。