週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

新クラウドファンディングプラットフォーム「利回りくん」サービス提供開始 社会貢献・地域創生につながる不動産投資を応援

2021.06.29 12:29

 投資用IoTマンションの開発・売買・仲介を手掛けるシーラ(東京都渋谷区)は23日、一口1万円から社会貢献や地域創生などにつながる不動産に対して応援のための投資が可能なクラウドファンディングプラットフォーム「利回りくん」のサービス提供を開始した。
 同社は「不動産投資の民主化」を企業ミッションに掲げており、今回発表した「利回りくん」は出資者が家賃収入を中心とした利回りを得るだけでなく、企画やコンセプトに共感したプロジェクトに対して応援投資家として携わることが可能である。プロジェクトは社会貢献や地域創生、誰かの夢を支援する内容など多様である。23日に行われた記者発表会では、同社取締役会長兼CEOの杉本宏之氏が「利回りくん」で取り扱うプロジェクトの一例を紹介した。実業家で杉本氏との親交も深い前澤友作氏は、動物の「殺処分ゼロ」を目指す活動の一環として、保護犬・保護猫を飼うオーナー向けのペット共生マンション「イヌネコヒルズ」を設立。同施設は多頭飼育が可能で、共用部にはドッグランや足洗い場が設置されるなど、ペットとの快適な暮らしを実現する設備を導入している。今年8月から投資案件として本格運用される同物件のプロジェクトのほか、堀江貴文氏が出資し宇宙への小型ロケット打ち上げを目指すインターステラテクノロジズ社のロケット工場への投資プロジェクトなど、不動産と「社会貢献、地域創生、誰かの夢」を融合させたクラウドファンディングをラインアップする。
 また、「利回りくん」はオンラインでの本人確認を行う最先端の「eKYCシステム」を採用することで、最短10分で申し込みが完了。一口1万円からの小口投資を始めることもできる。物件の売却時に不動産価格が下落した場合には、劣後出資部分はシーラが負担する優先劣後構造のスキームを取り入れることで、投資家の資産が守られる仕組みだ。
 記者発表会には、CMイメージキャラクターを務めるお笑いコンビ・ミルクボーイも出席。不動産投資の経験がない初心者でも、一口1万円から出資者となってプロジェクトを応援することのできる「利回りくん」をPRした。杉本氏は「『利回りくん』による運用額の目標は2025年に150億円、サポーター数は20万人を目指しています」と抱負を述べている。




週刊不動産経営編集部  YouTube