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築地エリアに関する要望書を東京都へ 築地ルネッサンス委員会・市場跡地に広域広場など提案
2021.07.26 14:30
東京都中央区築地エリアに所在する松竹、聖路加国際大学、ニチレイ、朝日新聞社、築地本願寺、国立がん研究センター、中川特殊鋼、日鉄興和不動産で構成する「築地ルネッサンス検討会」は20日、東京都に「築地エリアのまちづくりに関する要望書」を提出した。
この地元法人8社は古くから築地エリアで事業を行っている地縁から、同検討会を2016年1月に発足。築地エリア全体で、将来目指すべきコンセプトを検討してきた。同検討会では「築地」を、江戸・明治以来、日本の文化、経済の先駆的役割を担ってきたまちであり、コロナ後を見据えて価値観を再構築する必要があると考え、今回の提案を東京都に行った。
提案は、築地市場跡地に関して「地域全体の将来像を見通した交通計画の検討」、「災害拠点本部として機能する広域スペースの整備」、「中央区・地元関係者とのエリアポテンシャルを踏まえた全体テーマ・コンセプトの検討」を要望するものとなっている。
さらに、まちづくりコンセプト(ポテンシャル発揮の方向性)として、「Well-being City Tsukiji ~幸せの原点に回帰し、新たな『豊かさ』を創造するまち~」を提案。エリアの資源・特性を踏まえた「築地ならではの取り組み」により、新たな「豊かさ」を創造することを働きかけている。