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小田急百貨店 「新宿店本館」22年9月閉店 高層ビル開発がスタートへ

2021.07.26 14:41

 小田急百貨店(東京都新宿区)は、「新宿駅西口地区開発計画」の進捗に伴い、2022年9月末で「小田急百貨店新宿店」本館の営業を終了すると発表した。
 閉店は小田急電鉄(東京都新宿区)、東京地下鉄(東京都台東区)などと共同で推進する「新宿駅西口地区開発計画」の進捗に伴うもの。閉店後は「新宿西口ハルク」を「小田急百貨店新宿店」として営業を継続する。
 「新宿駅西口地区開発計画」は、「小田急百貨店新宿店」の跡地に敷地面積1万5720㎡、延床面積28万1700㎡、地上48階地下5階のビルを建設するプロジェクトで、高層にオフィス、中低層部に商業施設、駅施設などを整備する予定。駅との歩行者ネットワークや駅前広場の整備などと合わせ、「新宿グランドターミナル」の実現に向けた基盤整備の一環という役割も担う。2022年10月以降に着工し、2029年度の竣工を予定している。「新宿西口ハルク」は来年春頃から改装工事に着手し、食品、化粧品、インターナショナルブティックなどを中心とした売り場構成になる予定。
 「小田急百貨店新宿店」は1967年に全面開業。小田急線と丸ノ内線の2棟の駅ビルの外観を統一したデザインは建築家・坂倉準三氏の手によるもの。「新宿」駅西口の象徴的な建造物として、50年以上にわたり親しまれてきた。




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