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イオン初ショッピングモール併設型のオフィス施設「BIZrium名古屋」10月オープン
2021.09.06 12:01
イオン(千葉市美浜区)は、名古屋市西区の商業施設「イオンモール Nagoya Noritake Garden」を10月27日にグランドオープンすると発表した。イオンモールとして初めてオフィスフロアを設ける。
ノリタケカンパニーリミテド(名古屋市西区)の本社工場跡地を再開発した施設で、「名古屋」駅から北1km圏に位置。都心でありながら自然環境にも恵まれた立地となっている。敷地面積約5万7000㎡、鉄骨造地上6階の店舗棟と地上7階の立体駐車場からなり、延床面積は14万㎡。そのうち3万7000㎡が商業施設、約2万2000㎡がオフィスフロアとなる。
イオンは新たな国内需要の発掘を実現する施策として、商業施設とオフィスを融合する事業フォーマットの構築を進めてきた。同施設はその1号店としてオープンする。1~3階は「イオンスタイル名古屋則武」を核に約150店からなる商業ゾーン、4~6階は日本最大級のフロア面積を誇るオフィスゾーン「BIZrium 名古屋」となり、10月20日に先行して開業する。
「BIZrium 名古屋」のコンセプトは「『Work Life Blend Office』が実現するライフスタイルオフィス」。オフィスフロアへは専用エスカレーターでアクセスできる構造とし、エントランスは開放感のある高天井に壁面緑化を配すると共に、上層階をつなぐ光のラインで来館者を出迎える。照明は朝夕の変化や季節に応じて変化させ、心地よい空間を演出。また「WELL認証」の予備認証を東海地方で初めて取得した。
各フロアに8~12席程度の小会議室と15~24席程度の中会議室を設置。「『アイデアを出す』部屋」や「『プレゼンをする』部屋」、「『一息つく』部屋」、「『談話する』部屋」など、目的別に使い分けられるような内装を施した。各フロアに貸会議室を備えているため、貸室内の会議室を圧縮した自由で合理的なレイアウトデザインが可能になる。会議室予約は専用システムを導入し、入居テナント区画に近いエリアを優先予約できる仕組みを採用。4階には60~80席程度のカンファレンスルームも配備する。
約350台分のオフィス用月極駐車場も計画。マイカー通勤を可能にした。駐車料金は平日限定の割引も設定。通勤費・駐車場契約料の合理化策を提案する。
商業フロアは都市型モールとして「アーバン・カルチャーテイメント」を提供し、プラネタリウムなどのエンターテインメントからライフスタイル提案までの幅広いサービスを用意。1~3階フロアの東側には屋外席やテラス席を設け、自然環境と四季を感じられる食の空間も整備する。また、ヘルス&ウエルネスゾーンには大型クリニックをはじめとする様々な専門店が集結。「健康になれる場所」を目指して、同施設ならではの取り組みも推進する計画だ。さらに隣接するマンションとも直結となる。