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木製のパネル耐震壁が特許を取得
2021.09.21 15:30
構造計画研究所(東京都中野区)は13日、CLT(直交集成木板)を活用したパネル耐震壁「CLT市松ブロック壁」の特許を取得したと発表した。
同耐震壁はCLTの小判パネルを市松状に配置し、接合金物と組み合わせることで採光性・通風性およびデザイン性を高めた。小判のCLTパネルを金物と組み合せることで、ブレース効果に期待した高耐力と靭性を有する耐震壁となっている。
同耐震壁を初めて適用した、平成学園(高知県南国市)運営の認定こども園「ひまわり幼稚園」の新校舎が今年3月に竣工しており、意匠設計を隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)、構造設計を構造計画研究所が担当した。
同耐震壁を利用することで壁式構造であるCLTパネル工法の課題であった採光性・通風性を確保し、デザイン性が高くかつ施工性にも優れたCLT建築物の実現が可能になる。鉄骨造やRC造の耐震要素として利用することも可能なため、構造計画研究所は今後、同パネルのさらなる利用に向けた新たな展開を目指す考えだ。