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大阪・夢洲IRの事業者にオリックス 米カジノ運営会社と組み77万㎡の大規模複合施設を開発へ

2021.10.04 11:32

 オリックス(東京都港区)が参画するコンソーシアムが、大阪・夢洲地区にIRを核とした複合施設を開発する「大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業(大阪IR)」の設置運営事業予定者に選定された。
 事業予定者に選定されたのは、同社がMGMリゾーツ・インターナショナル(米国ネバダ州、ラスベガス)とともに中核企業として形成する「MGM・オリックス コンソーシアム」。「結びの水都」を開発コンセプトとし、約6万1000㎡のカジノ施設を軸に、国際会議場や展示施設、約2500室のホテル、3500席のシアター、約28万9000㎡の商業施設、バスターミナルやフェリーターミナルなどを設置する計画で、総延床面積は77万㎡に達する。
 開発額は初期投資分が約1兆800億円、年間来場者数は国内から1400万人、海外から650万人、年間売上は5400億円を見込んでいるほか、約1万5000人の雇用創出、大阪府に年間1100億円の納付金などの事業効果も期待されている。
 選定にあたっては「事業の趣旨・目的を深く理解し、ポストコロナを見据え、大阪・関西が有する観光魅力や産業・文化資源のポテンシャルを活かした成長型IRの実現により、大阪・関西の経済成長のエンジンとなり、大阪の都市ブランドを国際競争力ある新たな次元に引き上げることをめざす非常に意欲的な提案となっている」と講評された。




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