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ヒューリック 「電通本社ビル」取得へ前進
2021.10.04 11:55
「電通本社ビルを含む汐留A街区不動産」を取得するSPCへ出資
ヒューリック(東京都中央区)は9月24日、特別目的会社(SPC)である芝口橋インベストメント(東京都千代田区)へ出資すると発表した。同SPCは9月30日に電通グループ(東京都港区)から「電通本社ビルを含む汐留A街区不動産」の信託受益権を取得し、ヒューリックの持分法適用会社となった。
「電通本社ビル」は大手広告業の電通グループが本社を置く大型オフィスビルを中心に、低層部に商業施設「カレッタ汐留」および「四季劇場」、アネックスオフィスビルからなる複合施設。「新橋」駅および「汐留」駅と地下通路で直結しており、JR、東京メトロ、都営地下鉄、ゆりかもめが利用可能な東京都内でも屈指の交通利便性を誇る。また、耐震性能では官庁施設に求められる最高レベルの1.類相当を有し、さらに環境面にも配慮されている。
電通が本社として使用しているフロアは、同SPCが取得後も11年間にわたり電通に賃貸する。バランスシートの効率化を加速させる電通からのニーズを受けたもの。
ヒューリックは、今後も長期安定収益の見込める優良資産に投資していく考えだ。