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野村不動産 「平井」駅前で大規模再開発へ
2018.11.19 17:30
野村不動産(東京都新宿区)は、東京都江戸川区で地権者などと推進中の「平井五丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」について、14日に都から市街地再開発組合設立の認可を受けたことを発表した。竣工は2023年の予定。
同地区は、JR「平井」駅北口駅前広場に面した約0・7haの区域で、北側に蔵前橋通り、東側に補助第120号線が通る、防災幹線道路の交差部に位置している。
計画では建築面積2660㎡、延床面積約4万4100㎡、最高高さ110mのビルを建設し、住宅、店舗、保育所、駐車場などとして使用する。住宅整備は370戸を目標とする大規模な開発で、平井の街が大きく変わる。
駅に近接するため交通利便性が高く、人通りが多い賑わいのある街並みの半面、早くから商業が発展してきたこともあり、周辺にまとまったオープンスペースがなく、細街路に面した建物が老朽化しているなど、災害時における活動困難度が高いという課題を抱えている。
野村不動産では同再開発事業を通じ、災害に強いまちづくりとして、同地の北西側に広場を設けるとともに、大規模災害時にも対応できる防災設備の設置や、地域貢献施設等の整備により、防災性能の向上を図るとしている。