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ビルオ ビル経営計画作成講座を開講 築30年以上の中小ビルに計画策定スキルを伝授

2021.10.11 10:59

 不動産経営アドバイスなどを展開するビルオ(東京都渋谷区)が、ビルオーナー向けの有料講座を開講する。
 築30年以上の中小ビルを所有するオーナーに向けた経営指南、経営指導をメーンに、様々なアドバイス活動を展開する同社。開講するのは「築30年以上中小ビル所有者のための30年ビル経営計画作成講座」と題した連続講座だ。全5回のワークショップ形式で、オーナー自身がビル経営計画を作成する。対象としているのは築30年が経過した中小ビルを所有するオーナーとその後継者。所有するビルをさらに30年間経営するために必要な知識とノウハウを学ぶことができる。
 同社の江本真弓代表は、「日本ではビルを長期にわたって経営する伝統がなく、そのようなノウハウも一般的ではありません。また中小ビルでは、賃貸は仲介業者、建物設備は工事業者、資金は税理士や金融機関と、相談する先を振り分けていることが多いかと思います。しかし長期経営計画を策定するためには、賃貸、設備工事、資金を柱に、それぞれを俯瞰して総合的に判断できるスキルを身に着ける必要があるのです」と話す。
 今回の講座ではエクセルのひな型を使用するため計算のストレスなく、賃貸計画、資金計画、工事計画を統合したビル経営計画を作成して、自身のビルの経営全体を見える化する。今後の賃貸方針と資金計画に合わせてビルの維持に掛かる修繕工事を選択・集中して、シンプルに長期にわたり安定した経営ができるようにする。「今後のビル経営に自信が持てる」(同氏)ようになるという。
 講座は木曜日に開催するコースと土曜日に開催するコースがあり、内容は同じ。第1回は11月18日と11月20日に、東京都渋谷区の「TKPガーデンシティ渋谷」で開かれる。




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