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博多スターレーン跡の(仮称)博多駅東一丁目開発 ビル名称が「博多イーストテラス」に決定
2021.10.25 11:31
NTT都市開発(東京都千代田区)と大成建設(東京都新宿区)が共同開発を進めている「(仮称)博多駅東一丁目開発」の建物名称が「博多イーストテラス」に決定した。竣工は2022年8月を予定している。
同ビルが位置するのは福岡市博多区博多駅東一丁目。長年にわたって福岡市民に親しまれたボウリング場「博多スターレーン」の跡地だ。「博多」駅東エリアでは、博多市が進めている駅前開発「博多コネクティッド」とそれに関連する都市機能更新が推進中で、活性化が予想されている。ビル名称である「博多イーストテラス」には、同エリアのさらなる発展に寄与する新たな拠点となり、働く人のみならずここを訪れるすべての人の生活をより豊かにしていくという思いが込められている。
建物は敷地面積4900㎡、延床面積2万9200㎡、地上10階塔屋1階、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)。賃貸オフィス、店舗、駐車場などからなるオフィスビルとして建設が進んでいる。
オフィスフロアはエリア最大級となる基準階680坪超。整形無柱空間で、自由度の高いレイアウトが実現可能。トイレはテナントの業種やオフィスワーカーの男女比により、個室の増設や男女の個室数の変更が可能。さらに女性トイレにはパウダールームやケアルームを整備している。また専有部まで供給可能な非常用発電機をはじめとした各種BCP対応を備え、非常時の事業継続とオフィスワーカーの安全を守る。
建物内には多彩なワークスペースを設け、オフィスワーカーが目的や気分に応じて働き方や場所を自由に選択できる。Well-being(身体的、精神的、社会的な健康・幸福)、ABW(Activity Based Working)をサポートし、新しい働き方の推進を後押しする。
ビルの外構部には、エリアでは希少な緑あふれる広場を配置し、1階にはタッチダウンスペースやカフェ、屋上にはテナント専用の多目的スペースを備え、リフレッシュやワークスペースとしても活用できる。カフェでは様々なテーマのイベントを定期開催し、新たなコミュニティやイノベーションの創出に貢献する。
共用部にはフリーWi-Fiや5Gを導入することでオフィスでの活動をより快適にする。またテナントビルとして博多エリア初のセキュリティゲートを導入し、オフィスワーカーの安全や企業情報を守る。