不動産トピックス
今週の一冊
2009.12.07 17:14
サラリーマンのための法人税入門書
法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる
著者:奥村佳史
出版社:光文社
発行:平成21年11月20日
価格:800円(税抜)
中小企業経営者にとって、常に頭を悩ます問題として存在している税金は「法人税」ではないだろうか。
この不況下で会社の所得が減少し、法人税が安くなった場合でも、それはそれで会社にとっては経営上芳しくない状況であることは間違いない。本書は、こうした経営者の頭を悩ます「法人税」について、経営者だけでなく、一サラリーマンでも理解できるよう執筆された一冊である。
その内容も分かりやすいだけでなく、バラエティに富んでいる例えば、第一章のタイトルは「会社を宗教法人にすれば税金を払わなくて済む?」。法人税に対して深い知識が無い人間にとっては、宗教法人=法人税を納めなくてよいという発想から、一般法人を宗教法人にすれば良いのでは?という素朴な考えを持つ人もいるだろう。当然、そのように上手くはいかないのだが、そのカラクリを通して法人税の概念を説明するので、非常にわかりやすのである。経営者から一社員まで、読んでおいて損はない一冊と言えるだろう。