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ダイビル 中之島で新築オフィスビルを計画 「ダイビル」の煉瓦・装飾品を再利用

2009.11.02 17:42

 ダイビル(大阪市北区)は26日、北区中之島の「ダイビル」解体ならびに「中之島ダイビル・ウエスト(仮称)」の計画概要を発表した。
 「ダイビル」は本館が大正14年9月、新館が昭和12年の竣工で、延床面積は4万5014㎡。建物の規模は地上8階地下1階塔屋1階で、大正期より大阪を代表する同社の旗艦ビルとして、長年にわたり多くのテナントに愛されてきた。また、近代建築史上においてもその歴史的価値が高く評価されている。今回、竣工から84年が経過し老朽化が進む中、テナントビルとして運営することが困難となったため同ビルが解体されることとなるが、今後は「中之島ダイビル・ウエスト(仮称)」が「ダイビル」に代わり、中之島地区の更なる発展と街並みの景観形成に寄与する建物となるよう、計画が進められる。
 「中之島ダイビル・ウエスト(仮称)」の規模は地上22階地下2階塔屋2階で、延床面積は約4万8000㎡。「ダイビル」を受け継ぐビルとして、低層部においてダイビル本館の外観を復元する。復元はダイビル本館の外装を構成しているレンガや石材の装飾品等を可能な限り保存し、同ビルの外装材として再利用する。
 なお、解体工事の期間は平成21年11月末~平成22年末、「中之島ダイビル・ウエスト(仮称)」新築工事は平成22年末~平成25年春となっている。




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