不動産トピックス
今週の一冊
2009.10.26 14:15
六本木ヒルズ竣工の裏側を書き下ろした一冊
ヒルズ 挑戦する都市
著者:森 稔
出版社:朝日新聞出版
発行:平成21年10月30日
価格:820円(税抜)
竣工以来、富裕層を象徴する存在となった「六本木ヒルズ」。所得格差を揶揄する際にも使用されるようになった「六本木ヒルズ」という言葉は、日本経済の一側面とその一時代を映し出す言葉として、今後も人々の記憶に強く残っていくことだろう。
森ビル社長の森稔氏が六本木ヒルズの開発を始めたのが昭和61年。同年、森ビルはアークヒルズを竣工しており、アークヒルズに続く大規模再開発として計画された。当然、世界でも前例のない大規模な再開発だけあって、地権者は400人を超え、「これだけの数の地権者をまとめあげるのは難しい」との声も多くあがったという。
平成15年、晴れて「六本木ヒルズ」が竣工となり、ご存じのようにこれまでの都市のイメージを覆す「垂直の庭園都市」が誕生した。「六本木ヒルズ」が誕生するまでを森氏自らが書き下ろした本書は、同氏の都市に対する熱い気持ちが詰まった一冊となっている。