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淡路町二丁目西部地区市街地再開発組合 淡路町の大型再開発 権利変換計画認可へ 権利者197名の同意得て事業進展 北と南街区で構成される一大街区に
2009.09.21 16:45
淡路町二丁目西部地区市街地再開発組合が、千代田区神田淡路町二丁目で施行している「淡路町二丁目西部地区第一種市街地再開発事業」の権利変換計画が、9月17日に東京都知事より認可されたことが明らかになった。
同再開発地区は、平成5年に地区内にあった「淡路小学校」が芳林小学校と統合して昌平小学校となり、同地区より移転したため、小学校跡地およびその周辺の再開発について、平成9年より「淡路地域街づくり計画推進協議会」を中心に検討を進めてきた。平成13年4月に再開発準備組合が発足し、平成14年6月には「都市再生緊急整備地域」に位置づけられ、平成20年6月の本組合設立を経て、現在関係権利者197名全員の同意を経て、権利変換計画認可の運びとなった。
なお、同組合には参加組合員として安田不動産(東京都千代田区)、東急不動産(東京都渋谷区)、東京建物(東京都中央区)が参画している。
同事業の施行地域は、約2・2ヘクタールで、北街区と南街区の2つの敷地で構成されている。
北街区では事務所・住宅、コミュニティ施設、駐車場からなる「本体棟」と、事務所・店舗・学生用賃貸住宅からなる「アネックス棟」のほか、地区内に所在する淡路公園の拡張再整備の一体的な開発を行う。また、南街区には、千代田区の公益施設と公共広場が一体整備される予定。
同事業では、「町の情緒間、歴史の承継と水と緑の豊かな空間作り」をコンセプトにおき、四季折々の草花を楽しむことができる花暦園や、近世江戸を支え明治にその使命を終えた神田上水への想いから施設内に潤いのある水景を整備するほか、地域主導のTMO(タウンマネジメント組織)や学生ボランティアに参加してもらい、神田という街が江戸以来育んできた多様性、多様な人々が交流し強制する街づくりをすすめていくとしている。