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竹中工務店 環境配慮建築をテーマにコンペ実施 公開審査により優秀案件を表彰
2009.09.14 17:14
竹中工務店(大阪市中央区)は、エネルギーやCO2排出の大幅削減のみならず、「人と人、人と自然の良好な関係を考えた次世代の建築」をテーマに、環境配慮建築を提案する社内コンペを実施した。このコンペでは海外現地法人を含む同社本支店から43案件の応募があり、全本支店をテレビ会議システムで結んでの公開最終審査が行われた。
最終選考には同社副社長の服部紀和氏、神戸芸術効果大学教授の小玉祐一郎氏ら5名を審査員に最優秀賞1件、優秀賞5件が選定された。
最優秀賞に選ばれた「Local Energy Station」は、水田にドーム型のエネルギープラントを点在させ、稲わらを燃やして熱と電力を供給すると同時に、稲わらを発酵させてエタノールを精製するというもの。ドーム内の空間は農業体験教室として活用され、人と農業の交流の場になるという提案である。
また、優秀賞に選ばれた「PENETRATION CUBE」は、建物内の人々が外部の光・空気・雨といった、自然の多様性を感じることのできる設計となっている。
同社ではこのコンペを継続的に実施し、環境に対する意識を向上させるとともに、提案された作品の実現に向け技術開発を推進するとしている。