週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

竹中工務店 省エネとCO2排出量削減の空調システム実用化 オフィスビル・共同住宅のリニューアルに適用

2009.08.03 11:34

 竹中工務店(大阪市中央区)は快適性が高く標準的な空調システムと比較して消費エネルギー及びCO2排出量を約30%削減できる「放射空調&パーソナル気流」を実用化し、新築の共同住宅やオフィスビルのリニューアルに適用した。特徴は放射面の天井または床パネル表面温度を20℃から23℃に制御し、体表面温度との差による放射で人体熱を最適な速度で取り除き、年間を通じて快適性の高い空調空間を実現。さらに好みに応じて風向と風量を調節できる「パーソナル気流ユニット」により、人に対する指向性の気流と人を易しく包む拡散性の気流を切り替えて利用できる新しい吹口となる。
 適用事例として「京都幸ビル」のリニューアルにあたり、同社京都支店フロアで快適性や省エネルギー性を向上させる空調システムとして「放射空調&パーソナル気流」を採用。さらに、共同住宅「フラッツ東陽」の一部の住戸に一般的な住戸用ルームエアコンをベースにした小型の冷媒-水冷交換機を用いた放射空調システムを導入している。




週刊不動産経営編集部  YouTube