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中国・大連で商業と住居の大規模複合開発 発展著しいエリアで高所得者層ターゲット
2009.08.03 11:51
大和ハウス工業(大阪市北区)の出資会社である大連大和中盛房地産有限公司は、平成21年7月21日、同社として中国における3件目、大連では2件目となる分譲マンション・商業施設の複合開発「大連医科大学跡地プロジェクト」に着工した。これは、日経企業が中国において開発する物件としては最大級のものである。
同社は昭和58年より、中国への住宅の輸入と建築を開始しており、今回開発を行う大連では、大連空港ターミナルの建設工事、大連発の日系資本のホテル「大連ロイヤルホテル」、外国人向けの賃貸住宅運営事業、設計事業のアウトソーシング事業などを展開、同地における事業の実績を積み、平成17年に同社は大連大和中盛房地産有限公司を設立した経緯がある。
この「大連医科大学跡地プロジェクト」は、敷地面積が15・6万㎡、住宅面積約25万㎡、商業面積約21万㎡という大規模開発で、大連人気のエリア「星海広場」周辺の高級住宅街に建設される分譲マンションである。住宅棟の最高高さは39階建て126m、商業施設は41階建て高さ186・8m。総事業費は800億円で、中国人高所得者層が顧客ターゲットとして想定している。
大連は中国東北部の中でも著しい経済発展を遂げている都市で、中国第3の湾港都市として発展しているエリアである。最近では中国のIT産業の開発拠点となっているという。