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東京都 平成9年から実施した秋葉原整備の効果を発表 経済波及効果は投下事業費の約10倍と推計

2009.07.06 11:06

 東京都では、JR「秋葉原」駅付近において、神田市場や国鉄貨物駅の大規模跡地の有効活用と周辺の都市機能更新を図る目的で、土地区画整理事業を実施してきた。
 区画整理事業による都市計画道路や交通広場等の整備とあわせて、ビル建設も進展し、つくばエクスプレスの開通など関連事業も行われた結果、秋葉原に新しい「街」が誕生した。東京都はこの度、これらまちづくりの整備効果の検証結果をまとめ、一般に公開した。
 東京都は主な整備効果として、交通広場(東西2箇所)の整備などにより、交通結節点としての利便性が高まったこと、そして歩行者空間を拡充し、歩道と宅地あわせて約7000㎡の緑化により快適で環境に優しい街並みを創出したこと、そして駅周辺のソフト系IT関連事業所が3割増加し、駅の年間降車人員が2割増加、定住人口が3割増加し、まちに一層の賑わいが生まれたと発表。
 経済波及効果は、投入する事業費346億円に対し、公共工事とビル建設などの民間投資をあわせて約10倍の経済波及効果があると推計した。




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