不動産トピックス

今週の一冊

2009.05.25 17:24

不動産トラブルの原因 瑕疵の発見方法を解説

仲介でのマンション調査入門
著者:津村 重行
出版社:住宅新報社
発行:平成20年8月5日
価格:1785円(税抜)

 著書の津村氏は本書の冒頭に不動産トラブルの多くは「瑕疵または隠れた瑕疵」が問題とされていると書く。その解決方法として挙げるのは、「瑕疵の発見方法」のノウハウを習得である。本書は、消費者保護の根幹をなすマンションの「情報開示すべき重要事項」の範囲が理解できるように、特に重大な問題をわかりやすく解説している。
 本書は全9章から構成されており、大きく大別して「建物の基本的な安全性について」、「新築マンションの調べ方」、「既存マンションの調べ方」の3つに分けられる。「建物の基本的な安全性について」では、耐震偽装についてもふれており、取引を検討する際に構造計算を再検査している物件かどうかを確かめる必要があると主張する。
 また、「新築マンションの調べ方」においては、周辺環境編やマンション維持管理編、売主関係編などそれぞれ詳細に解説。「既存マンションの調べ方」は現地・法務局・役所それぞれで分かる欠陥について詳解している。




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