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東京ビルヂング協会 インフルエンザ対策を啓発 感染拡大防止はビルオーナーの責務
2009.05.25 17:42
東京ビルヂング協会は、5月20日、新型インフルエンザの今後東京への感染拡大の可能性を視野に入れ、同協会内で管理委員会を緊急に開催し、「新型インフルエンザへの当面の対応」として、必要な対策を進めると発表した。
基本方針としては、国および東京都と連携し冷静か柔軟な対応に努めるとともに、国及び東京都からの情報等を同協会がとりまとめ、ファックス等でビルメンテナンス会社への迅速な伝達、およびビル管理要員の健康状態を的確に把握するよう、ビルごとの連絡体制を早急に整備する。
「テナントの安全を確保することも、ビルオーナーの業務の一環であり、また社会的責任でもあります。今回のインフルエンザに限らず、感染症発生時にどうするか全体の対策を講じる必要があるでしょう」と大崎氏。
具体的な対応策として、「まず感染拡大の防止が第一です」(大崎氏)。
洗面所への消毒液(エタノール)や薬用石けんの配備、テナント従業員・来館者にうがい・手洗いの励行、ちり紙など汚染物の適切な処理を促すポスターの提示をすることが一点。その他、ビル内の消毒、マスクやゴーグル、マスクゴム手袋の確保など、感染予防用品の備蓄と、感染者が発生した場合の「発熱外来」、「保健所」等の連絡先の把握もしておきたい。