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環境配慮型住宅 CO2排出削減量表示 REビジネス フィットネスを客観的に把握 レポートと運営改善で収益増
2009.05.18 17:19
国内で唯一のビジネス、フィットネスクラブの第三者評価を行うRE美辞エンスの飯田氏は「これから、フィットネスクラブ業界には抜本的な経営判断が必要となる局面に遭遇するでしょう」と話す。
飯田氏は現在ジャスダックに上場しているフィットネスクラブ「メガロス」の立ち上げ人の一人。同社内において店舗開発、企画、運営等、フィットネスクラブの経営戦略等についてノウハウを積み上げてきた。
「フィットネスクラブはオペレーショナルアセット、すなわち小売等の商業施設、ホテル、各レジャー施設に含まれますが、これら施設はテナントオペレーティングにより不動産収益が大きく左右される形態です。その施設に入居するテナント(オペレーター)の経営状況が厳しければ、やがてビルオーナーや投資家に対して賃料減額請求や中途解約リスクが発生するのは避けられません」と飯田氏。
また、フィットネスクラブ業界は、これから試練の時を迎える。平成バブル期に竣工し、築15年程度を迎える老朽化したフィットネスクラブは、飯田氏によると全国で1000件程度存在している。20年間の定期借家契約で入居していたフィットネスクラブは、契約を更新して平成バブル期の高い賃料を支払い続けるかというと疑問が残る。
「これから5年程度で、再建、継続、売却、整理、閉鎖等の抜本的な経営判断を行っていく必要があります」
飯田市はこれから迎える構造不況に対応するべく、オペレーショナルアセットの評価サービスを提供していくとしている。