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アンテナショップ「マナベルマルシェ」東急プラザ銀座B1階 約1カ月限定オープン
2021.12.13 14:51
地方と都市は相互で支えあって育んできたが、その関係性を把握する機会は決して多くない。その様な機会を銀座にて体感できるアンテナショップ「マナベルマルシェ」が誕生した。東急不動産(東京都渋谷区)によって開設されたマルシェは、約1カ月限定のオープン。地方の魅力を感じつつ、産地直送の特産物なども堪能できる取り組みでもある。
再生可能エネルギー事業展開する3つの地域参加
東急不動産(東京都渋谷区)は持続可能な未来を目指し、社会課題の解決に取り組む新しい形のアンテナショップ「マナベルマルシェ ~子どもが取材した生産のプロセス展~(以下、マナベルマルシェ)」を「東急プラザ銀座」の地下1階にて、約1カ月限定でオープンした。
マナベルマルシェは11月30日~12月28日までの期間、日本各地のサステナブルな社会・地域の魅力を感じながら、産地直送の特産物やご当地グルメを楽しめる「学び」と「楽しむ」に焦点を当てたマルシェ。東急不動産が再生可能エネルギー事業を展開する、茨城県行方市、北海道釧路町、北海道松前町の3つの地域が参加した。同社は気候変動対策やSDGsの達成といった社会課題と向き合い、サステナブルな社会をつくることを事業の柱としている。「脱炭素社会の実現」や「地方経済の発展」、「日本のエネルギー自給率の向上」を目指し、全国68事業、定格容量1・201MW(今年9月末時点で開発中も含む)の規模を有する再生可能エネルギー事業「ReENE(リエネ)」を展開。今回マルシェに参加した3つの自治体はReENE事業に取り組む地域であり、其々地域の魅力を発信しながら、クリーンエネルギーを生み出していることを都心部に暮らす人にも知ってもらえる機会となった。
サステナブルな視点で次の未来に向けた事業
マルシェの営業時間は11時~20時。地域の産地直送の特産物の販売、カフェカウンターでの各地域の地酒や地ビール等の試飲販売などと共に子どもの記者による生産者への取材(「声」の展示)も実施。地域と都市に暮らす人々の想いをひとつに紡ぎ循環していく場として形成され、実現したい社会課題の解決にも繋がる新しい取り組みだ。11月29日に行われた記者発表会では東急不動産 取締役 常務執行役員 池内敬氏とタレントの鈴木奈々さんが登壇。池内氏は「サステナブルな取り組みの事例をコンテンツ化し発信していくことで、循環型社会における新しい共創の形も提案していきます。総合不動産企業として住宅、リゾート、オフィスビル、商業施設、そして再生可能エネルギーなど多岐にわたる事業を推進してきました。常に地域、社会、環境の問題と向き合い、考え続けてきた歴史があります。そこで培ったのは、ステークホルダーの皆様と同じ視点に立ち供する力です。未来に新しい価値とクリーンなエネルギーを届けるために、パートナーや地域の皆様、お客様と共にサステナブルな視点で次の未来に向けた事業を推進してまいります」と語った。