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テーオーシー TOC、浅草ROXの権利義務等を分割 新会社設立で商業施設 運営の収益責任明確化
2009.02.16 13:54
テーオーシー(東京都品川区)は、2月10日に開催された取締役会において、3月13日付で同社が東京都台東区にて展開する商業ビル「浅草ROX」及びこれに関連する権利義務を、新設会社であるTORアセットインベストメントに承継することを決議した。
会社分割の目的として、商業ビル業界における商業施設間の競争の激化、さらに景気の減速もあり、厳しい事業環境が続いていることをうけ、同社は商業施設事業部門については施設保有を分割し、商業施設運営にかかる収益責任を明確化するとともに、商業施設運営において浅草ROXで蓄積したノウハウをさらに高め、外部人材の積極的な登用等により業務範囲を拡大するなど収益性向上を推進するとしている。
分割方式は、テーオーシーを分割会社とし、新設会社を承継会社とする新設分割(簡易分割)とする。また、新株予約権及び新株予約権付社債は発行せず、新会社TORアセットインベストメントの持ち株比率はテーオーシーが100%となる(ただし、今後、外部のビジネスパートナーより1%程度の出資を見込んでいる)。
また、会社分割により、台東区浅草において分割会社が展開する商業ビル4棟を移転し、これに関する権利義務を承継会社であるTORアセットインベストメントに承継する。
テーオーシーは大正15年設立の総合不動産会社で、ニューオータニや大谷興産が大株主となっている歴史ある不動産会社である。最近3決算期の業績(連結)も営業利益、経常利益、純利益それぞれ着実に増益していた。