不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2022.01.06 14:01
■JR内房線「館山」駅東口から徒歩7分。もともと段ボール製造企業の自社ビルとして利用され、ここ数年空きビルとなっていた物件を、昨年複合施設「TAIL」として再生したのが、二級建築士事務所のoffice OTA(千葉県館山市)代表の大田聡氏。同氏は建築士としての本業の傍らに、館山市地域おこし協力隊としての顔も持つ。再生した「TAIL」にはカフェ&バーや蒸留所、ホステル、シェアオフィスなどがある。様々なメディア媒体にも取り上げられるなど注目されている。
1階の蒸留所はTATEYAMA BREWINGが運営するが、大田氏は同社の代表取締役を務める。地元の素材を使って製造されたオリジナルジン「TATEYAMA GIN」はオンライン販売などを行っている。最近ではこの蒸留所で製造した「シナモンジン」がイオン館山店などで限定販売されているという。
■神奈川県・辻堂エリアで「辻堂の民」という街づくり団体の代表を務める永井洋一氏。普段はエリア内の社会福祉団体で勤務している。同氏によれば、辻堂は地元愛が強いエリアとのこと。自身も辻堂の街づくりに大きく携わった。「『辻堂』駅北口に『藤沢市立神台公園(シークロス公園)』がありますが、私自身も公園の計画に関わりました。今では新しく辻堂に住まわれている方々を含めて、多くの人たちに利用して頂いています。街の機能のひとつとして役割を果たしていることは計画に関わった側としてはうれしいですね」。
■最近、日本初の空間認識のAR技術を活用した土地販売・住宅販売時の営業支援サービス「build+(ビルドプラス)」β版の展開を始めたASATEC(東京都港区)。代表取締役の朝日恵太氏によると、同社はこれまでARやVRなど「XR」と総称される技術を用いたサービスやコンサルティング事業を進めてきた。しかしながら、不動産業界へのサービス提供は初めて。「様々なPRを行っていくことで、不動産業界への浸透を目指していきたい」という。最近行われたある業界系展示会に出展して、「多くの反響を得た」。不動産テックのなかでもVRやARの活用は前々からあったが、最近はサービス数の伸びが鈍っていると指摘される。ASATECの登場が再びこの分野を勢いづかせるか注目される。
■火災保険の申請サポートサービスを展開しているGLC(東京都中野区)代表取締役の飯野優助氏。同社のサービスは大きなニーズを得ている。申請サポートへの需要のほかにも、修繕なども行っていてセットで依頼されるケースも多くあるという。飯野氏はもともと不動産業界にいたが、独立起業を目指して一時「内装業界で修行していました」という。起業してからは、他の火災保険サポート企業との差別化を図っていくために、修繕サービスも提供。それが成功している。ただ火災保険サポートサービスは競争も厳しい。そのため、飯野氏は「将来的には修繕を柱にしていければ」と話した。