週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

三井不動産/Jパワー/MFTG 国内初地域にグリーン電力を供給

2022.01.17 11:28

 三井不動産(東京都中央区)と電源開発(東京都中央区、Jパワー)、三井不動産TGスマートエナジー(東京都中央区、MFTG)の3社は12日、「FIT 非化石証書(証書)へのトラッキング付与に係る個別合意に関する契約」を締結し、日本橋・豊洲エリアで三井不動産と東京ガス(東京都港区)が推進する「スマートエネルギープロジェクト(MFTGが行う特定送配電事業)」において、今年1月より新たにグリーン電力の提供を開始したと発表した。既存ビルを含めた周辺地域に電力を供給する特定送配電事業における電力グリーン化は国内初。この連携により、三井不動産は同社が保有する国内全施設のグリーン電力化実現に向けて新たなプラットフォームを確立。テナント企業への「グリーン電力提供サービス」の対象施設を拡充する。
 具体的には2030年度までの期間、Jパワーグループのジェイウインド(東京都中央区)が保有する風力発電の環境価値を活用。Jパワーグループが提供する環境価値であるトラッキング情報は、証書の発生由来を風力発電所と特定できるもので、特に環境意識の高いテナント企業の要望にも応えることができる。RE100などの国際基準に適合し、かつ再エネの種類が明確なこの仕組みを活用し、テナントやオーナーの脱炭素に向けた取り組みを着実にサポートする。
 MFTGが電気を供給する「日本橋室町三井タワー」などの4棟のビルで提供を開始し、順次対象ビルを拡大。本年4月よりオフィスビルなどに入居しているテナント企業に対しても、要望に応じて「グリーン電力提供サービス」を開始する予定だ。
 三井不動産とJパワーは今後も連携・協力を深め、再生可能エネルギーの活用を積極的に進めることで脱炭素社会の実現に貢献するとしている。




週刊不動産経営編集部  YouTube