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阪急阪神不動産のコンパクトオフィスビル「阪急阪神上野御徒町ビル」竣工

2022.02.07 11:28

 阪急阪神不動産(大阪市北区)が開発を進めていたコンパクトオフィスビル、「阪急阪神上野御徒町ビル」が1月31日に竣工した。
 同ビルは敷地面積235㎡、延床面積2167㎡、鉄骨造、地上12階。オフィスや商業施設、利便施設などが集積している上野御徒町エリアに位置しており、徒歩1分の最寄駅、東京メトロ日比谷線「仲御徒町」駅を含め8駅12路線が利用可能な高い交通利便性を有している。
 建物は昭和通りなど三方が道路に面していることを生かして、高い視認性と明るく開放的な空間を確保。オフィス・店舗の在り方が見直されている現状に合わせ、企業の多様なニーズに対応すべく3つの特徴を備えている。
 1つ目は、独立性とセキュリティを重視している点。ワンフロア約50坪の比較的コンパクトなスペースに、1テナントのみが入居する設計とし独立性を高めた。セキュリティについては、エントランスにカメラ付きの無人受付システムを設置。同システムを活用してエレベーターを訪問先のフロア以外に停止しないように設定できる。
 2つ目は、設備スペックを充実させている点。給排水設備用のパイプスペースや予備電源を確保することにより、クリニックや美容院などの大きな設備容量を必要とするサービス業種にも対応できるようにした。併せて貸室内の空気を1時間に2回入れ替えできる機械換気システム(ビル管理法で推奨されている基準の1・5倍相当の換気量)や、手動で開閉できる窓も設置。顧客や従業員の安心度を高めている。
 3つ目は、選べるセットアップオフィスを用意した点。拠点集約や分散移転の動きが活発化していることを受け、初期費用を抑えながら手軽に事務所移転ができるセットアップオフィスを用意した。固定席仕様、フリーアドレス仕様、コミュニケーション空間を多く確保した仕様の3種類から選択可能だ。
 同社では首都圏での事業展開を重要な戦略の一つとして掲げており、引き続き都心部の好立地において不動産開発事業に取り組むことにより収益基盤の強化を図る。




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