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東海旅客鉄道 名古屋ターミナルビル敷地と隣接地区でまちづくり インフラ整備を含め複合施設開発行う
2009.01.12 14:57
東海旅客鉄道(名古屋市中村区:以下JR東海)は、名古屋駅前の現名古屋ターミナルビル敷地とその隣接地区における「まちづくり基本構想」を、日本郵政グループ等とともにとりまとめ、発表した。
今回の基本構想は、日本郵政グループ、名工建設ならびに名古屋鉄道が、名古屋中央郵便局駅前分室とその隣接地における開発について検討を開始。それを契機に、名駅一丁目地区のより良いまちづくりの実現に向けた名古屋市の意向を受け、JR東海が所有する敷地を加えた名駅一丁目1番地区の「まちづくり基本構想」を、日本郵政グループ等とともに、とりまとめたもの。「名駅一丁目1番計画(南地区)」は敷地面積約8万5000㎡(JR名古屋駅等を含む)、延床面積約28万㎡。「名駅一丁目1番計画(北地区)」は、敷地面積約1万2200㎡、延床面積19万㎡となる予定。それぞれ事務所、ホテル、商業施設、バスターミナル、駐車場を開発・整備する。
まちづくり基本構想の内容は、(1)名古屋駅から地区を南北に貫通する歩行者通路の整備。(2)交通の結節点としてのターミナル機能強化と利用者の利便性向上を目指してバスターミナルを地上1階レベルに集約整備。(3)利便性の高い複合施設を開発し、名古屋駅周辺地区に更なる賑わいと活力を創出。(4)建物内外の広場空間等に適切な規模で緑化を図るなどして、環境に優しい都市空間を形成するというもの。
今後JR東海では、今回とりもまとめた「まちづくり基本構想」をもとに、名古屋市が策定した「名古屋市都市部将来構想」に即したまちづくりの実現と、駅北部エリアの発展にむけ、開発計画の具体的な検討を行っていく。