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森ビル 上海環球金融中心が世界最優秀高層ビルに選定 シャープで都会的なデザイン等評価
2008.12.08 12:05
中国・上海市浦東新区陸家嘴地区の世界最高層の超高層複合ビルプロジェクト「上海環球金融中心」が、11月20日に米国シカゴ市で開催された世界高層ビル協会の2008年度優秀高層ビル賞授与式において、世界各地域の候補の中から選ばれる「世界最優秀高層ビル」に選定された。
世界高層ビル協会は、高層ビルの企画、設計、建設、運営に携わる専門家間の交流促進を目的として、1969年にアメリカで設立された非営利団体。同協会では2002年から世界中から優れた高層ビルの設計者を、また2007年から世界中の優れた高層建築を選んで表彰を行っている。今年度は世界4地区からそれぞれ地区最優秀高層ビルが選ばれ、その中から「上海環球金融中心」が世界最優秀高層ビルに選出されている。
今回の上海環球金融中心の受賞理由として、現代の建築技術を総合的に取り入れた構造設計、天と地をモチーフにしたシャープで都会的な意匠デザイン、世界最高となる軒高を実現した新世代の超高層ビルである点等が挙げられた。
授賞式の場にて同賞の選考委員長であるティム・ジョンソン氏は上海環球金融中心について、「世界最高層のビルであり最新鋭の超高層ビル設計の在り方を示している。ビルの構造設計はまさに秀逸以外の何者でもない」とコメントしている。