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<リノベーション物件 サクラファーストビル>さくらレッスン 築29年の物件が若者向けビルに 助成の感性生かした柔らかな空間

2008.10.13 17:20

 JR「大宮」駅東口より徒歩8分、昭和54年竣工のオフィスビルが姿を新たにした。大幅なリノベーション工事を行った結果、改修前のイメージを刷新して若者向けのビルへと生まれ変わった。設計はアトテーブル代表取締役の石川保氏が担当。井本氏の話によれば「工事をしながら変更を加えるなど、手作り感あふれる工事と仕上がりになりました」と話す。
 既存物件は天井高が低いというネックがあるが、天井を抜き、間接照明的にライティングを施すことで、4の高さを増やすと同時にデザイン性も兼ね備えた。ミニキッチンなどはマガジンラックで隠し、洗面所も従業員用とお客様用の2カ所を設置。従業員用の水まわりはフェミニンな雰囲気が漂う。
「お手洗いから出たとき、お客様と鉢合わせするのは嫌でしょうから」と井本氏のアイディア。ガラスとアルミ素材のパッチワークの様なファサードが特徴で、遠くからも目を引く物件に仕上がった。
 「ビル単体だけではなく、街並みのデザイン全体を考えてリノベーション工事を行いました」(井本氏)とのことだ。1階は美容室、2階は事務所やクリニック用途などにマッチした仕様となっている。すぐ入居できるよう簡単な什器は設置されており、現在では内覧も行っている。




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