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平和不動産 安藤忠雄設計のビルで名古屋の発展に寄与機能性と環境配慮を両立する複合ビル「CASBEE名古屋」Sランク達成
2008.07.21 16:05
平和不動産(東京都中央区)は、名古屋市中央区栄三丁目の「名古屋証券ビル」「名古屋証券会館」の跡地に開発計画中のビルの名称を「セントライズ栄」にすると同時に、7月8日に地鎮祭実施のうえ、新築工事に着工すると発表した。
同プロジェクトは、これまで同社が継続して取り組んできた、伊勢町通りを中心とした栄三丁目地区活性化のための開発事業の一環である。開発に際しては、世界的にも著名な建築家である安藤忠雄氏と三菱地所設計の設計管理のもとで行う。敷地面積は1920・62㎡、地上12階地下2階の規模で、延床面積にして1万5719・82㎡となる。用途は事務所、店舗等で、低層部にはガラスファサードで付近の賑わいを演出する開放的な店舗スペースを提供する。竣工は平成22年2月の予定だ。
オフィスのファサードにはガラスカーテンウォールの外部に「太陽追尾装置付昼光自動制御型外部ブラインドシステム」を採用することで、温熱環境の快適性を維持しながら冷暖房の使用を低減する。その他、敷地内に公開空地を設け植栽を配置するとともに壁面緑化や屋上緑化を施し、雨水の再利用を行うなどした結果、「名古屋市建築物環境配慮制度(CASBEE名古屋)」のSランクを達成した。