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渋谷駅街区基盤整備検討委員会 耐震性の向上やバリアフリー化、回遊性創出など 渋谷駅周辺街区の再整備方針を策定

2008.07.14 16:44

 平成17年12月に都市再生緊急整備地域の指定をうけ、平成19年より学識経験者、国土交通省、東京都、渋谷区および鉄道事業者で構成された「渋谷駅街区基盤整備検討委員会」は、渋谷駅とその周辺の区域(以下「渋谷駅街区」)における都市基盤の再編整備について検討を進めてきた。
 先月末、同委員会は渋谷駅街区における駅前広場、道路、鉄道、河川、下水道、歩行者ネットワーク等の整備の方針をとりまとめた「渋谷駅街区基盤整備方針」を策定したことを発表した。
 渋谷駅は都内有数のターミナル駅である一方、駅施設は大正時代から増改築が繰り返されており、耐震性の向上やバリアフリー化、乗り換え利便性の向上などの問題を抱えていた。
 主な整備内容は、1・「渋谷駅」「駅周辺の公共施設」「駅ビル」を一体的に再編整備する。2・わかりやすい駅空間を形成するため、ホームの移設・改良や乗換えコンコースの拡充を行う。3・安全で快適な広場空間を形成するため、ハチ公広場の拡充、地下広場の創出、バスターミナルの再配置などを行う。4・渋谷特有の地形に対応し、にぎわいと回遊性を創出するため、立体的な歩行者ネットワークを整備するというものである。
 今後は、地元との調整や関係機関との協議を重ね、都市計画決定や事業家に向けた検討、調整をさらに進めていく必要があるとしている。




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