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渋谷ビル経営者協会 渋谷のビル経営者ら60人参加の勉強会開催 東急電鉄を講師に招き開発計画の内容を説明

2008.07.07 17:27

 渋谷ビル経営者協会は6月24日に定例の勉強会を行った。今回は渋谷区で高い注目を集める東京急行電鉄の開発事業本部から上口順也統括部長を招き、同社が計画する東急文化会館跡地をはじめとする再開発プロジェクトについての解説が行われた。
普段なかなか直接話を聞く機会の無い電鉄会社の見解を聞き、直接質問ができるまたとない機会として、会場には60人を超える地元ビルオーナーらが集結。東急電鉄の説明に熱心に耳を傾けた。内容としては、ここ最近、渋谷の繁華街としての地位低下が叫ばれるようになったというデータと、副都心線開通などの集客チャンスが訪れているといった周辺背景をもとに、渋谷ならではの再開発の方向性として、「文化を創造する街」というキャッチコピーと、先日決定したばかりの正式な東急文化街区再開発の概要を紹介。
同開発は、地上34階地下4階の建物のうち9フロアを使用して2000席を備えた劇場や貸しホール、アカデミーなどの施設を設置する、「文化」を強く意識した建物となるという。
さらに、周辺の開発・整備方針として、東急電鉄側から地上及び地下通路を張り巡らせ、多層的な歩行者ネットワークの形成、自然エネルギーを活用した環境負荷低減などの概要が発表された。これに対し、出席者からは「路面店への回遊性確保」や「駅の全方位に向けた開発の実施」、さらには「JR東日本が取り組んでいない”地域と一体となった開発”の実現」などの要望が出された。
また、終了後は懇親会が開催され、参加者は経営に関する情報交換を行うとともに、交流の輪を広げていた。




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