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中国電力 新規屋上緑化システム開発 屋上設備による制限受けない
2008.06.09 15:26
中国電力(広島市中区)は、環境問題に対する取り組みの一環として、建物の屋上面をつる性植物で覆い、養液循環式水耕方式を採用した新規屋上緑化システムを開発した。
これまでの屋上緑化は、屋上面に土などを敷きその上を芝生や草木類で緑化する方法が多く採用されているが、ビルの屋上に空調設備や変電設備、貯水槽等の設備が設置されている場合、緑化できる場所が制限されるなどの問題があった。
この屋上緑化システムは、屋上に支柱を立て、その上に「つる性植物」を植生・繁茂させて屋上全体を覆う仕組み。そのため、ビルの屋上設備に制限されること無く屋上全面の緑化が可能となる。
同社では今後、今回開発した新規屋上緑化システムを工場の折板屋根へ応用・適応できるよう、引き続き実証試験を行っていく構えだ。また、『平成20年度「環境の日」ひろしま大会』にて中国電力グループの環境への取り組みを紹介する中で、この屋上緑化システムをパネル展示する。