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東急不動産 関東最大規模の物流施設「ロジック狭山日高」竣工

2022.03.07 18:32

 東急不動産(東京都渋谷区)は、物流施設シリーズ「LOGI'Q(ロジック)」の7棟目となる物流施設「LOGI‘Q狭山日高」(埼玉県狭山市)が竣工したと発表した。大手EC企業の専用物流倉庫として稼働する予定。
 同施設は狭山市の都市計画における「狭山工業団地拡張地区」内に立地。同社は土地区画整理段階から事業参画してきた。同じ拡張地区内には、東急グループのセントラルフーズ(東京都品川区)が食品工場を新設しており、同施設と両敷地に跨る従業員専用緑道も整備し、東急グループ一体の開発事業となっている。
 立地は首都圏中央道路自動車道「狭山日高」ICから約300m、国道407号から約200mと、首都圏をはじめ関東全域に配送可能な場所に位置する。
 建物は、関東最大規模となる敷地面積5万2391㎡、延床面積11万3850㎡、RC造+S造、地上4階のBTS型物流施設。建築計画においては、テナント企業の既存物流センターで従業員座談会を開催し、直にヒアリングを行うことで「従業員がより働きやすい空間」の提案を実現した。
 同施設には、同シリーズで初めてデザイナーを採用。SIGNAL(東京都渋谷区)がデザインを監修した。エントランスは、同シリーズの基本仕様であるルーバーにグリーンを装飾し、地域の名物である狭山茶の茶畑をモチーフにしたアートを飾る。また、エントランスホールには、従業員連絡用掲示板や腰掛となるスツールを用意した。
 広々とした従業員専用のカフェテリアには、テーブル席やカウンター席から、ゆったりと過ごせるソファ席などの多様な席を用意。全ての従業員にとって居心いい空間を目指した。また、食事をとる座席の他に小あがりを設け、足を延ばしてくつろげる休憩スペースとした。その他、気軽に身体を動かせるぶら下がり棒の設置や、壁に施設周辺のエリアマップをデザインするなど、従業員同士のコミュニケーション活性化を促す仕掛けを施した。
 トイレはオールジェンダーに配慮したトイレ設計。同施設では、無機質な空間になりがちなバリアフリートイレを、コンセプトのある空間にすることで、「誰もが入りたくなるオールジェンダートイレ」を目指した。「狭山茶」のイメージを取り入れたデザイン設計となっている。




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