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ブイシンク 大型画面・通信機能搭載のIoT自販機を開発
2022.03.22 11:44
ブイシンク(東京都中央区)が開発した「スマートベンダー」は、大型のタッチパネル液晶や通信機能を備えた高機能IoT自動販売機。単なる高機能自販機ではなく、サイネージを活用したOOH(Out of Home)メディアや災害・防犯対策にも運用できる。
スマートベンダーは、大型のタッチパネル液晶やサイネージ、顔認証/ARカメラ、電子マネーユニット、音声認識/音声合成システム、リモート保守/自動保守、各種センサーなどを導入したIoT自動販売機。2013年から導入・設置が始まり、当時は観光地での設置や2020年開催予定であった「東京オリンピック・パラリンピック」を見据えた訪日観光客への多言語による情報提供、行先までの経路検索、災害時の対応などを想定していた。自販機は常時ネットワークに接続しているため、速報性が求められる交通機関の遅延・事故や災害時の現状を即座に収集できる。特にスマートベンダーは災害情報共有システム「Lアラート」を備えており、防災情報・災害情報の表示が可能。震災地における情報発信設備としても運用できる。人通りの良い・人目につきやすい場所に設置すれば一般的な自動販売機と災害対策の2つで機能する。
事業推進部の杉山邦洋氏は「それ以外に企業のプロモーションやビジネスの販促にも活用できます。設置場所に適した広告を映すことでPRや販促活動に繋がりやすく、現金だけでなくキャッシュレスにも対応していますので様々なニーズに対応可能です。スマートベンダーは100Vの電源(コンセント)があれば、何処でも機能するのでビジネスにも役立てることができます。また各種センサーを備えていることで、商品の販売数や機器故障等もいち早く察知できます。高い稼働率を維持し販売機会の損失も最小限に留めることが可能です」と語った。
近年では高層ビルの上層バンクや大型商業施設、一部のシェアオフィス等にキャッシュレス決済で商品を購入できる無人コンビニの導入事例が増えている。冷蔵ケースにキャッシュレス機能や商品の取り出しを感知できる機能等が付いた製品で、24時間365日機能する。商品の売れ筋等も簡単に把握でき、商品の購入に人の接触がないため感染症対策にも注目されている。スマートベンダーも同様の展開が可能で、今後は無人コンビニとしても導入事例が伸びていくことだろう。杉山氏は「今後は商品の冷蔵・冷凍機能や商材のラインナップ拡充も検討しています。クライアントの要望にカスタマイズできるため、当社としても様々な展開を想定し準備しています」とのことだ。