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大和ハウス工業 物流施設開発を加速化

2022.03.22 11:50

沖縄県豊見城市に2棟合計12万㎡超
 大和ハウス工業(大阪市北区)が、物流施設の開発を加速化させている。
 沖縄県豊見城市では2棟で構成する沖縄県最大の物流施設開発プロジェクトを進めており、そのうちの1棟である「DPL沖縄豊見城」が今月14日に竣工した。2棟目の「DPL沖縄豊見城2.」は9月に竣工する予定。
 「DPL沖縄豊見城」ならびに「DPL沖縄豊見城2.」が立地する沖縄県は、日本を含むアジア主要都市をカバーする利便性の高い位置にある。24時間の通関や深夜の離発着が可能な沖縄那覇空港から約5km、浦添ふ頭から11kmと空運・海運を利用した国際物流拠点としても機能する。また、居住者が増加傾向にある沖縄県豊見城市での開発であり、労働力確保にも適している。
 両施設は合計延床面積約12万2000㎡のマルチテナント型物流施設。貸床面積7000㎡から入居可能で最大17社のテナント企業に対応できる。
 「DPL沖縄豊見城」は、物流企業など3社の入居が決定している。「DPL沖縄豊見城2」では、冷凍・冷蔵・定温(15~20℃)・常温の4温度帯に対応でき、低温加工食品のコールドチェーンで求められる品質・衛生管理を可能にした。施設内には保育所を設置予定。テナント企業の従業員を対象に、最大100名の子供を受け入れる保育施設を設け、ワーク・ライフ・バランスを支援する。

福島県郡山市には職住近接の1.8万㎡
 福島県郡山市の郡山中央工業団地では、マルチテナント型物流施設「DPL郡山2」を今月15日に着工した。
 東北自動車道「郡山」ICまで約9・7km、同「郡山南」ICまで約9・3km、磐越自動車道「郡山東」ICまで約10・5kmと、10km圏に3カ所のインターチェンジが位置する。東北全域へのアクセスがよく、物流エリアの広域化・複雑化が進む中で、テナント企業のニーズに応えることができる立地。また、JR「郡山」駅まで約3・8kmと職住近接の就労環境が整っている。  同施設は、敷地面積3万2327㎡、延床面積1万8613㎡、鉄骨造・平屋建ての物流施設。マルチテナント型のため、テナント企業が建設費や維持管理費を抑えて物流事業を展開できる。同社ではBTS型物流施設と比べて事業開始までの期間を短くできるとしている。

茨城県阿見町では県内12棟目を着工
 茨城県稲敷郡阿見町では、15日にマルチテナント型物流施設「DPLつくば阿見3.」を着工した。
 同社は茨城県内においてマルチテナント型物流施設「DPLつくば阿見1-A」など合計11棟、総延床面積約50万㎡の物流施設の開発を手掛けてきた。今回開発する「DPLつくば阿見3」は、圏央道「阿見東」ICから約1・2kmと交通利便性が高い場所に位置している。東京都心部まで約70km、成田国際空港まで約40kmと国内外への物流もカバーできる。
 建物は敷地面積50043㎡、延床面積8万4766㎡、鉄骨造、地上3階。1区画約5700㎡から賃貸でき、最大8テナントが入居可能。
 大和ハウス工業では、今後も顧客に対してBTS型・マルチテナント型の物流施設を積極的に提案していくとしている。




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