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昌平不動産総合研究所 初期投資不要の省エネ学ぶ 環境ISO等イメージ向上にも

2008.04.28 11:42

 4月14日、東京都文京区の本郷瀬川ビルにて、昌平不動産総合研究所(東京都文京区)主催のもと、「2008年度プロパティ・マネジャー情報交流会」が開催された。
 今回の交流会では、講師に日本ドライケミカル(東京都品川区)ビルシステム推進室室長の佐々木康夫氏を招き、地球温暖化対策・ビルの省エネルギーをテーマとした基調講演 「コストをかけない省エネ手法の営業プレゼンテーション」が行われた。
 一般的な省エネへの取り組みは、オーナー側の投資を必要とするものであるが、佐々木氏はオーナー側が投資をしない省エネコンサルタントを説明。空調などの設備をコミッショニング(最適化)することで、10%から40%のエネルギー消費量削減が見込める。この達成は日々設備点検を行い、設計値を正常化することによって、エネルギー消費量を削減すると同時に、設備の延命がはかれるとのことであった。賃貸不動産では収益が一定であれば、ランニングコストを下げることで純利益を上げることができる。この省エネ手法であれば、新たな投資や改修工事の必要もなく、また環境ISOや企業ブランド力向上にも貢献する。
 なお、同社では毎年「米国プロパティマネジメント視察」旅行を開催しており、基調講演後は懇親会が開催され、視察旅行・研修会同期の情報交換がはかられた。今年の視察旅行は7月16日より24日までのシアトル・サンフランシスコ9日間ツアーが組まれる予定となっている。参加費は1人69万8000円。




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