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丸紅/東急不動産 中国・瀋陽市で現地法人と共同大型開発 東急不は初の中国進出事業に

2008.04.28 11:46

 丸紅(東京都千代田区)と東急不動産(東京都渋谷区)は、香港財閥である新華集団との三社共同で、瀋陽市瀋河区において分譲住宅・商業施設・オフィスの複合開発を行うことを目的として、開発会社へ100%出資する特別目的会社(SPC)の株式を取得した。持分株式は、新華集団が70%、丸紅が25%、東急不動産が5%となる。
 開発敷地面積は2万7100㎡、建物延床面積は29万7855㎡。第一期事業は平成20年4月に着工し、平成21年9月に竣工、第二期事業は平成21年10月に着工し、平成22年6月に竣工となる。
 遼寧省の省都である瀋陽市は、中国中央政府が打ち出した環渤海湾経済圏育成政策および東北地方振興政策により、積極的に外国資本の誘致をはかるなど、東北部地域の経済中心地として位置づけられている。また東北地区最大の商業都市として、周辺六都市を結ぶ環状高速道路網の整備や、市内地下鉄の整備が進んでおり、経済成長率は平成18年GDP成長率16・5%と、中国全国平均10・7%を大きく上回っている。
丸紅は、昭和60年に上海進出を果たし、中国主要都市にて継続的に住宅分譲・賃貸事業を実施してきた実績を持つ。また東急不動産も、平成17年、上海市のデベロッパーへの一部出資を機に、約2年間の中国不動産市場の調査を経て、平成19年9月に上海市黄浦区に現地法人を設立、事業参入の準備を進めてきた。東急不動産としては、中国において手がける初の事業となる。




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