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三越 銀座三越増床が都市計画決定 現店舗より1.8倍の店舗面積新館と本館を区道はさみ一体化
2008.03.24 12:13
3月7日、三越(東京都中央区)は、東京都に提案をしていた三越銀座店の増床計画に関する都市計画について、都市再生特別措置法に基づく都市再生特別地区の都市計画決定を受けた旨を発表した。
都市再生特別地区とは、都市再生緊急整備地域内において、開発計画の都市再生に対する貢献の度合いに応じて規制・容積率を緩和するもの。百貨店の増床計画で都市再生特別地区の指定を受けるのは、都内においては今回がはじめての例。
同計画により誕生する新・三越銀座店は、平成22年秋完成予定。新館・既存館をあわせた敷地面積は約5429、地上13階地下6階の規模で、延床面積は約8万1476となる。これにより銀座・有楽町地区最大規模の商業施設となる見込みだ。
今回の計画立案にあたっては、「銀座」という街自体の活性化を図ることも重要な目的と位置づけ、地元商店街組合の銀座通り連合会、デザイン協議会、中央区、東京都をはじめとする関係機関と協議を重ねてきた。
計画の特徴は、既存の三越銀座店本館と新館計画地の間にある区道427号を廃道・付け替えして、その上空及び地下に建物を建築して本館と新館を一体化させるのが一点。元の区道は、人や車が通行可能な「パサージュ」として、新たな人の流れを創出する。
その他にも、地下に都市計画駐車場を設置、区道427号の一部表面整備、三原通り側の歩道整備等を行い、安全で快適な空間づくりを行う。新館9階部分は公共広場「銀座テラス」として一般に開放する。