不動産トピックス
過熱する投資市場の現場から
2008.03.10 15:43
ケネディクス不動産投資法人 受益権の取得価格は21億1000万円 新宿副都心に位置するオフィスビル9区画のうち7区画の受益権を取得
ケネディクス不動産投資法人(東京都千代田区)は、「新都心丸善ビル」の信託受益権を取得した。取得価格は21億1000万円で、売主はエム・エフ・カッパ(東京都中央区)である。
敷地面積は457・64㎡、延床面積は3439・37㎡。基準階は100坪超となっており、レイアウトに便利な整形となっている。SRC造の地上8階、地下1階建てだ。
ただし、当該物件は計9区画の区分所有権建物で構成される建築物のうち、7区画を対象とするもの。延床面積は建物全体の面積を表す。今般の契約対象となった区画は、約71・62%にあたる2025・97㎡だ。
天井高は約2・6m、個別空調及び駐車場を備える。竣工は平成2年7月13日だ。
当該物件が所在するエリアは、新宿副都心と称される地区の一角である。東京都庁や超高層ビルを中心としてさまざまな規模のオフィスビルが林立する地区だ。
「新都心丸善ビル」は、京王新線「初台」駅徒歩約8分、都営地下鉄「都庁前」駅徒歩約9分、都営地下鉄新宿線「新宿」駅徒歩約10分の距離に位置している。
また、ターミナル駅である「新宿」駅を徒歩圏としており、優れた交通利便性を特徴とする。
一方で、近隣に位置するオフィスと比較して価格帯を下げることで割安感を提供し、中小規模のテナントニーズをターゲットとしている。
そのため、IT関連企業やコンサルティング会社及び設計開発会社等が入居しており、現在は満室稼働をしているとのこと。
野村不動産レジデンシャル投資法人 川崎地区の共同住宅を取得価格は11億5000万円 1K~2DKまでの合計8プラン単身者及びDINKSニーズ狙う
野村不動産レジデンシャル投資法人(東京都新宿区)は、「アーバンステージ川崎」を取得した。取得価格は11億5000万円。取得先はノエル(川崎市高津区)である。
「アーバンステージ川崎」は、川崎市川崎区に位置するマンション。敷地面積は496・19㎡、延床面積は2071・01㎡である。竣工は平成10年3月12日、SRC造の地上10階地下2階建てだ。現在の賃貸可能戸数は計80戸である。京急本線「京急川崎」駅徒歩7分、JR東海道線・京浜東北線・南武線「川崎」駅徒歩10分に位置する。
今回の取得に際して、同投資法人では、ターミナル駅である「川崎」駅を利用して、品川・東京・横浜といった首都圏でも代表的な主要駅へのアクセスに優れていることと、「京急川崎」駅から羽田空港までのアクセスも容易であることを理由として挙げている。
また、当該物件が所在する川崎駅周辺エリアには行政機関やオフィスビル、文化施設が集積する地区でもあり、生活利便性にも優れるとしている。「アーバンステージ川崎」の住戸プランは1K〜2DKの計8プラン。
FCレジデンシャル投資法人 物件の譲渡予定価格は合計で55億770万円 信託受益権含む4物件を譲渡譲渡先は特定目的会社を予定
FCレジデンシャル投資法人(東京都港区)は、合計4物件の資産譲渡契約の締結を決定した。
今回、契約の対象となるのは3件の信託受益権及び1件の不動産所有権である。
信託受益権は「ビーサイト日本橋人形町」、「グランプレッソ河田町」、「フォレシティ尾山台」が対象。不動産は「テラス乃木坂」である。
今回の譲渡価格は、合計で55億770万円。帳簿価格との差額は約8億7500万円となっている譲。渡先は、物件ごとに設立された特別目的会社だ。引渡し予定日は、平成20年5月16日〜6月10日までの合意日とされている。
最も大きな延床面積をもつのが「ビーサイト日本橋人形町」で、敷地面積が388・71㎡、延床面積は2652・28㎡。SRC造の地上11階建てである。
今回の決定理由として、同投資法人は譲渡時期及び価格等が妥当と判断し、ポートフォリオの改善を図るため譲渡を行うとしている。
クレッシェンド投資法人 レジデンス取得価格は10億5000万円
クレッシェンド投資法人(東京都港区)は「アドバンス亀戸」を取得した。取得価格は10億5000万円。取得日は平成20年2月29日である。
売主は2分の1ずつ持分のあるセイン(東京都中央区)及びホームネット(東京都目黒区)。
セインは不動産の売買及び仲介、土地の造成等を行うほか、墓地の分譲及び墓石の製造並びに販売を行っている。一方、ホームネットは不動産の売買や賃貸等のほか、コンピューターグラフィックの企画及び制作業務である。
当該物件は東京都江東区、JR総武本線及び東武亀戸線「亀戸」駅徒歩約4分のアーケード街に所在する共同住宅及び店舗物件。敷地面積が246・34㎡、延床面積が1782・74㎡。竣工は平成20年1月24日である。賃貸可能戸数合計は61戸。RC造の地上13階建てだ。物件の特色として、1階に店舗が入居し、居住部分は約22㎡の1Kタイプ。オートロック設備や2口ガスコンロ及び浴室乾燥機等が完備される。
日本コマーシャル投資法人 都心部に位置する事務所ビル2棟が対象となる受益権の譲渡価格は合計で45億5000万円
日本コマーシャル投資法人(東京都千代田区)は、「パシフィックシティ浜松町」及び「五反田メタリオンビル」の計2棟における信託受益権の譲渡を決定した。
譲渡価格は、それぞれ25億3800万円と20億1200万円。帳簿価格との差額合計は約14億6200万円である。
譲渡先は映画の製作及び請負、演劇等の興業や娯楽施設の経営などを行っているオーエス(大阪市北区)だ。
今回の譲渡の理由として、同投資法人は、「当該資産の現状及び将来にわたっての収益及び資産価値の増減等についての予測並びにポートフォリオ全体の資産構成等を総合的に勘案した」としている。
東京都港区に位置する「パシフィックシティ浜松町」は敷地面積320・52㎡、延床面積2249・07㎡。竣工は平成4年5月29日。SRC造地上10階建ての事務所ビルである。供託満了日は平成28年9月30日を予定。
同じく対象となる「五反田メタリオンビル」は東京都品川区に所在しており、敷地面積が952・45㎡。延床面積は3167・42㎡で、前記物件同様にSRC造の事務所ビル。地上8階建てとなっている。竣工も同日の平成4年5月29日だ。供託満了日は平成28年9月30日である。
今回の契約による運用状況については、平成20年2月期の決算作業を進める上で状況が判明次第発表するとのこと。
ニューシティ・レジデンス投資法人 東京都港区のレジデンスを譲渡 予定価格は10億6000万円
ニューシティ・レジデンス投資法人(東京都港区)は、信託受益権の譲渡を決定した。
対象となる資産は「ニューシティレジデンス三田」。譲渡予定価格は10億6000万円だ。
取得価格の合計が9億8600万円、帳簿価格との差額は約6500万円となる予定だ。引渡予定日は平成20年3月25日となっている。譲渡先はエム・シー沖縄(東京都千代田区)である。
敷地面積は205・11㎡、延床面積は1257・94㎡。SRC造の11階建て共同住居だ。賃貸可能戸数は30戸である。竣工は平成15年2月20日。
今回の譲渡は不動産売買市場の動向や収益性の見通し及びポートフォリオ全体の構成等を総合的に判断。中長期的なポートフォリオの充実及び運用の効率化推進のため決定したとのことだ。
今般の譲渡による影響を織り込んだ、平成20年8月期の運用状況の予想は、平成20年2月期決算短信において開示する。
日本ホテルファンド投資法人 呉市物件の取得価格は10億円 新築物件取得を決定するビジネスホテルに1棟貸
日本ホテルファンド投資法人(東京都港区)は「呉NHビル」の取得を決定した。
当該物件は開発中の物件。竣工は平成21年4月を予定しており、併せて取得予定日は平成21年5月となっている。取得先は大成建設。取得予定価格は10億円である。
用途はビジネスホテルとなっており、現在の名称は「(仮称)コンフォートホテル呉」とされる。竣工後はホテル運営会社であるグリーンズが20年の定期借家契約に基づいて賃貸される予定。そのため、中長期的に安定的な賃料収入を見込むもの。グリーンズのホテルブランドには今回予定される「コンフォート」シリーズをはじめ、「クオリティ」、「スリープイン」、「クレリオン」などさまざまに展開している。
敷地面積は793・11㎡、延床面積が3121・02㎡。RC造の11階建てだ。予定される賃料収入は月額625万4000円。
当該物件は、同投資法人において初めて開発物件の取得となった。優良物件の取得競争が激しい折、優良新築物件の取得方法の拡充を目指すなかで、今回の取得が決定した。
JR呉線「呉」駅徒歩3分に立地。周辺エリアは2棟の大型複合商業施設及び海事歴史科学館や資料館等、新たな観光スポット及び商業施設が誕生している地区である。