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奈良県 老朽化で県営プール撤去跡地にはホテル誘致予定 平城遷都記念祭期間中の営業開始目指す
2008.02.18 17:45
今月12日、奈良県の発表によると、同県ではこれまで運営していた県営プールを撤去し、その跡地にホテルを誘致するとの事だ。
この理由として「県営プールは多くの県民に利用されてきたが、建設から30年余りが経過した。老朽化が進んでおり、これを改修するのは困難。一方で同施設は幹線道路に面し、近鉄線やJR線の駅からも便が良く、平城宮跡やその他の観光地にも交通アクセスが良いので、有効活用方法としてホテルを誘致したい」としている。宿泊力を強化し、県の経済発展に資するのも目的とされる。
今後の目標として、まず今年度中に公募型プロポーザル方式を導入して大型で良質なホテルを誘致し、早ければ平城遷都1300年祭期間中の平成22年の秋にはホテルの営業を開始するとの事だ。
また、そのためのプロセスとして、現プールは今年9月末で営業を終え、10月から撤去工事を行う。同施設に代わる施設については、「建設候補地や建設手法などを考慮しながら、今年改定予定の奈良県スポーツ振興計画の中で検討したい」としている。
工事期間中など使用できない間、県の公式競技大会は大学施設などの公認プールを借りる予定。本件による土地活用で得た収益金は、同県のスポーツ施設の整備を目的とした、基金の設置のための原資に充てる事を検討している。
また、今年4月に公募型提案競技応募要項の配布、説明会の開催が予定されている。