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「クラフト&コミュニティ」をテーマにしたリノベーションビル 「TOIビル」6月下旬オープン
2022.04.25 14:28
Culture Generation Japan(東京都中央区、CGJ)は、既存のビルをコンセプトビルとしてリノベーションした「TOIビル(トイビル)」を6月下旬にオープンする。
同ビルが立地するのは、神田川と隅田川、首都高の高架に囲まれ、江戸時代から日本の商いを支えてきた問屋街・日本橋横山町。UR都市機構(横浜市中区)の既存ビル再生を軸にエリアを活性化させる取り組み、「日本橋横山町・馬喰町エリア参画推進プログラム(さんかくプログラム)」により、元問屋の5階建てのビル一棟をリノベーション。「クラフト&コミュニティ」をコンセプトに、飲食店、物販店、イベントスペース、ワークスペース、スナックを備えたコンセプトビルとして生まれ変わった。
ビルのフロア構成は、日本の伝統工芸品を扱うCGJと関わりの深い「器」がテーマとなっている。ビルの大きな間口となる1階は、「『器』で食すパティスリー&バル」がオープン。昼はパティスリー、夜はバル様式で、日本全国の器を使い、スイーツや食事を提供する。2階は「『器』を買うショップ」。地域で活動するローカルプロデューサーによってセレクトされた酒・加工食品・工芸品や全国産地の器を販売するショップスペースだ。
3階は、「『器』を学ぶ・つくる」空間。CGJが展開する店舗「CRAFTAL(クラフタル)」で取り扱う各産地の工芸品を定期的に展示するギャラリーとなり、陶芸体験教室などのワークショップも開催予定。4階の「『器』と仕事する空間・CLUB ROOM」は、CGJのオフィスを兼ねた、これからの時代の「問屋」として機能するローカルプロデューサーのリエゾンオフィス(紹介制)を設置する。
5階には、「『内輪』を語るスナック・QUESTIONS」をオープン。会員制スナックとして器好きな偏愛者が日替わりオーナーとしてカウンターに立ち、夜な夜な器やものづくりや地域について語る場所となる。