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大和ハウス工業 小牧市に東海最大級の物流施設 延床19万㎡超、最大25社入居可能なマルチテナント型
2022.05.16 11:26
大和ハウス工業(大阪市北区)は今月9日、愛知県小牧市においてマルチテナント型物流施設「(仮称)DPL小牧」を着工した。免震システムを採用するマルチテナント型物流施設としては、東海地区最大となる。
立地は、名古屋高速11号小牧線「堀の内」I・Cから約2km、「豊山南」I・Cから約3kmに位置している。物流適地の一つである神奈川県厚木市から約300km、大阪府大阪市から約180kmの距離にあり、関東・関西地域間の輸送における中継物流拠点としても機能する。また、東海・北陸地域にも3時間30分以内に輸配送でき、名古屋市の外周部を通る名古屋環状2号線へ車で約20分と近接するなどアクセス性の高い立地にある。
建物は、地上5階、延床面積19万2367㎡で、最大25社のテナント企業が入居可能なマルチテナント型物流施設。1区画の賃貸倉庫面積は約4970㎡、事務所を含めた1区画あたりの最小は約5170㎡からで、小規模の物流事業を検討しているテナント企業のニーズにも対応できる。
また、EC(電子商取引)事業者や近隣の工業団地の製造業者、小売業者などの入居を想定したマルチテナント型物流施設として、自社専用に建設するBTS型物流施設と比べ、事業開始までの期間を短くすることが可能。物流ニーズの多様化により、急速に変化する事業環境の中でスピーディに事業を展開することができる。
施設内には、施設で働く従業員が仕事と子育てを両立できるよう、保育所を設置する予定。テナント企業の従業員を対象に、最大36名の子供を受け入る計画だ。また、カフェテリアや無人コンビニエンスストア、休憩スペースを設け、テナント企業の労働環境整備を支援する。
BCP対策としては、免震システムを導入。地震発生時にも揺れを軽減でき、上層階の荷崩れを防ぐなど、荷物や設備のダメージを最小限に抑え、短時間で事業の再開が可能となる。
竣工は2024年1月12日を予定している。