不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.12.17 17:48

山武 流量演算機能を搭載 使用熱量の把握可能 空調機のムダをカットする省エネバルブ
 山武(東京都千代田区)は、建物制御・管理のための頭脳を持った制御端末「インテリジェントコンポ」シリーズの流量計測制御機能付電動バルブ「アクティバル」を開発し、今月10日から販売開始している。
 同シリーズは制御端末(センサ、バルブ、コントローラ、ダンパモータ等)にマイコンを内蔵することにより、制御・管理情報を保持・加工し、デジタル通信でビルディングオートメーションシステムに伝送する機能を備えている。
 今回開発した同製品は制御バルブに温度計測、圧力計測による流量演算機能を搭載しており、導入するだけで空調機まわりの消費エネルギーを約20%削減し、システム全体の制御性を高め、快適性と省エネルギーの両立を図る。
 制御バルブの前後差圧が変動しても各空調機の冷温水量を適正に制御することが可能となり、省エネルギーを実現するとともに、空調機ごとの使用熱量の把握も可能となる.
 また、流量計測制御バルブと各種配管系省エネアプリケーションを組み合わせることにより、搬送系の省エネルギーに貢献する。
 製品は15㎜から80㎜までの口径のバリエーションがあり、基本価格は接続口径40㎜のタイプで35万2400円、同社は年間の売上目標を15億円としている。

ビー・ユー・ジー FeliCa対応リーダーライター Webブラウザで設定任意で音声登録が可能
 ビー・ユー・ジー(北海道札幌市)は、おサイフケータイやICカードに対応したFeliCaリーダー/ライター「ピットタッチ・プラス」を、ソニー(東京都港区)が開発したFeliCaとインターネットを利用した勤怠管理システム「インターネットタイムレコーダー」の打刻用端末として専用化し、「ピットタッチ・プラスITRパッケージ」として今月10日から販売開始している。
「ピットタッチ・プラス」は、設置場所を選ばず、まず事前にPCや専用カードでシステム設定を行う。それにより、運用時にPCは必要なくなり、電源をオンにするだけで簡単に勤怠管理を行うことができる。
 同製品の最大の特徴は大幅な小型化・軽量化に成功している点である。同社では本体重量約260gの、FeliCaカード対応の非接触ICカードリーダー/ライター「ピットタッチ」を平成18年2月に発売しているが、同製品の本体重量は約110gとなっている。オフィスにおける勤怠管理のみならず、スペースの限られる店舗事務所などでも柔軟に対応することができる。
 使用方法は製品上部にある切り替えボタンを押すことによって「出勤」、「退勤」、「外出」、「戻り」の4つのステータスを選択し、ICカードやおサイフケータイをかざす。これだけの動作で打刻が完了となる。
打刻の際には「おはようございます」、「いってらっしゃい」、「お疲れ様でした」など、ステータスに応じた音声が再生されるのだが、この音声はユーザーが登録した任意の音声に変更することも可能である。
 また、設定はWebブラウザ経由で簡単に行える。同製品を使用することによって勤怠管理がとてもスムーズでスピーディになり、すでに社員証や入退館用に使用しているFeliCa対応のICカードを利用することも可能である。

東洋エクステリア 積雪・強風地域向けの通路用シェルター 業界初の長期荷重タイプ オプションはUDを導入
 東洋エクステリア(東京都新宿区)は、積雪地域や強風地域でも歩行者の快適性・安全性を確保する、全天候型通路用シェルター「ビートヤードBY-2型」の販売を先月1日より開始している。
 現在積雪地域向けの通路用シェルターは、頻繁な雪下ろしが必要な短期荷重タイプが中心となっているが、同製品は、スチール折板の屋根材を規格品として採用した業界初の通路用シェルターである。積雪が1mのとき、1㎡あたり3000Nの長期荷重を実現し、雪が屋根に積もったままでも長時間にわたって耐える強度を誇っている。また、基準風速46m/秒にも耐え、積雪の多い地域だけではなく、台風の多い地域でも対応することができる。
 設置にあたっては、単独仕様や連棟仕様から、T字交差、十字交差、90度交差や傾斜地にも対応する。幅は1800㎜から3000㎜の範囲内でのサイズオーダーが可能である。
 また、手すり(「サポートレールUD」)や、足元からの雪の入り込みを防ぐ「サイドパネル」といった、ユニバーサルデザインを取り入れたオプションも用意している。
同社では北海道、東北、甲信越などの雪の多い地方や、九州、沖縄など台風の多い地方を中心に販売促進活動を展開し、初年度の売上1千万円を見込んでいる。

ABC商会 プランターを頑丈に固定「見せる緑化」を実現 笠木にセットする屋上緑化補助システム
 ABC商会(東京都千代田区)は、緑化補助システム「アルウィトラモス」を販売している。
 昭和48年から同社ではアルミ製笠木「アルウィトラ」を販売しているが、今回のシステムはその「アルウィトラ」に緑化土壌用プランターを一体化している。従来のプランター型緑化では、設置する場所に制約ができたり、躯体設備機能に影響を及ぼすといった不具合の起きる可能性があった。
同システムは従来の一般的屋上・壁面緑化工法とは異なり、プランターをパラペット(屋上の防水を目的とした立ち上がり部分)上部に、笠木とともに配するものである。
プランターは頑丈な押出し型材のブラケットで両サイドからホールドしつつ、ボルト締めされている。このため、強風にさらされても製品が飛散することはない。屋上がいかなる利用状況であっても、容易かつ自然に屋上から外壁にかけての緑化を実現することができる。
 また、同社は今回のシステム専用の緑化土壌を用意し、土壌厚70㎜での緑化を可能としている。この高性能軽量緑化土壌は水はけ・水もち・肥料もちに優れ、水に溶けないという性質を持っている。
施工費用は直線部が1mあたり7万3700円、90度のコーナー部については1ヵ所あたり15万500円である。




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